中華そば華丸（小美玉市）/土曜＆日曜

毎週書こう書こうと思いながら、他の原稿が山積で書き忘れてしまってすみません。
全くもってサボっているわけではございません。
ましてや、ツイッターに夢中になってこのブログを疎かにしてるわけでもございません。
がんばりますので、見捨てることなくお許しください。

さてさて、今回は復活の店！中華そば華丸です。
場所は小美玉市羽鳥駅前！！
昨年までは八郷しゃもを使ったラーメンで有名なお店でした。
しかし、ＪＡやさとで生産されていた八郷しゃもがいくつかの理由から生産維持が難しくなり、八郷しゃもの血統や飼育条件を変えることに！
八郷しゃもの供給が全国的に不足するというこのアクシデントにさらされた華丸さん。そこで華丸さんは軍鶏に頼らない味作りを模索しはじめることに。
１ヶ月以上もの間、店を閉め、新たな味作りに取り組みました。
その結果生まれたのがこの一杯！！

とりそば（750円）です！！

黄金色のスープはどんぶりの底が見えるほど澄み切り、鶏の香りを放ちます♪
すっきりした清湯（チンタン：透明なスープのこと）なのに、白湯（パイタン：白濁したスープのこと）以上に鶏の旨味が濃縮されています。
普通とろみをつけるのに必要なモミジですが、このお店ではモミジの量は他店よりも割合的には少ないくらい。
にも関わらず、透明なのに、ほとんど気がつかないほどですがほんのりとろみがついています。
これはコラーゲンが透明なままスープに溶け込んでいるから！！！！！！
本当にこれが凄いんです。
濃厚鶏白湯って言葉はわたしも良く使いますが、ここは超濃厚鶏清湯・・・いや超濃厚鶏清湯という新しい表現をするのが良いと思います。
ここまで鶏の旨味が濃いと臭いがするものなのですが、香りはしますが臭みはまったくありません。鶏の脂がスープに溶け込み、白濁するギリギリ直前で火力をコントロールしています。それが、この旨味！香り！コク！を引き出すコツなのだとか♪
もちろん、トッピングされる鶏肉も絶品です。肉を噛みしめるとあふれ出す旨味も濃厚で・・・。お店の人には申し訳ないのですが、コレだけ持ち帰ってご飯のおかずにしたいほど（笑）

わたし個人の感想ですが、軍鶏スープでなくなったことで華丸さんの真価を見出すことができるこの一杯は本当に貴重な存在だと思います。もちろん、短時間で強い旨味がでる軍鶏のスープは特別なのですが、軍鶏が手に入らなくなったことで、生まれたこのとりそばの方がわたしは好きです。
以前の味は軍鶏の厚みで成立していましたが、いまのとりそばは鶏の旨味をどこまで引き出せるかに持てる技術の粋を結集！これは一食の価値がある一杯だと思います。

さて、わたしはそんなとりそばＬＯＶＥなんですが、華丸さん的に「完成度が高い！」と言わしめる一杯は、実は中華そば（醤油）（700円）だったりします。