鹿島アントラーズ スポーツボランティア
自信と誇りを胸にチームを支える!
2017年11月5日に県立カシマサッカースタジアムにて行われた「2017明治安田生命J1リーグ第32節鹿島アントラーズ対浦和レッズ戦」。3万人を越える大観衆を魅了したその一戦はピッチ外で試合を支える人々がいるからこそ実現するもの。当日、試合運営には欠かせないアントラーズのボランティアを密着取材してきました!
(※内容は2017年12月25日時点のものです)
Jリーグ元年に発足 2007年からアントラーズ傘下へ
鹿島アントラーズのスポーツボランティアとは
ホームゲームに必要不可欠な鹿島アントラーズのボランティアスタッフ。発足の歴史はJリーグ元年の1993年、鹿嶋市の文化スポーツ振興事業団、体育協会、サッカー協会が中心となって作った「カシマスポーツボランティアセンター(KSV)」から始まりました。
やがてKSVは2007年から鹿島アントラーズ傘下となり、「アントラーズスポーツボランティア(ASV)」と名称を変更してリスタート。
現在は18歳から82歳まで211人(2017年11月21日時点)が所属し、土日開催のホームゲームは約90人、平日は約50人ものボランティアがホーム戦をサポートしています。
試合運営も常勝軍団!ピッチ外のバイプレーヤーズ
活動内容とボランティア独自のイベント
その活動内容は多岐に渡り、持ち込み禁止の瓶や缶、ペットボトルを回収し、チケットもぎりをする「ゲート部門」、入場者数を試合終了までに割り出す「チケット集計」、ホームタウンの小学生に無料チケットを配布する「キッズパス引き換え」、「総合案内所」の運営を担当。
ボランティアによる運営委員会も作られ、実務経験3年以上のリーダーが率いる組織力は、他のJクラブからお手本にされる程。ボランティアの7割は鹿嶋市、神栖市、潮来市などのホームタウンの住民が占めており、地元の誇りであるアントラーズを応援するだけでなく、中高年層の地域貢献活動の場、若年層には共通の趣味を持つ友人作りの場として、様々な横のつながりを生む地域コミュニティーとしても機能しているのです。
シーズン中や終了後にはイベントも開かれ、年に数回、「アウェイ研修」を独自で実施。この日ばかりは鹿島サポーターと共にスタジアム内でチームを思い切り応援します。シーズン終了後は、アントラーズの社長も出席する慰労会「ASVの集い」が毎年の恒例行事。
公式グッズが当たる抽選会や選手のサイン入りスパイクなどレアな逸品のオークションも行われ、シーズンを駆け抜けた喜びをクラブ一丸となって分かち合っています。
開場前の準備も大切な仕事
ボランティア内のリーダーによるミーティング
チームを支える自信と誇り 善意の代価は充足感や達成感
ボランティアの方の思い、運営スタッフの思い
エンブレム入りのジャージを誇らしげにまとい、「サッカーに興味がなかったのに、今ではアウェイの結果もチェックしてしまう」「アントラーズがもっと好きになった」と口々にするボランティアの方々。
長年、ボランティア事務局を担当するアントラーズ職員の杉澤美津枝さんは「皆さん、自分がチームを支えているという自信と誇りを持っている。ボランティアなしでは試合は成り立ちません。心から感謝と尊敬の念を抱いています」と語ります。
もちろん、一日どれだけ働いても無償。しかしボランティアは、活動を通じて、何事にも代えがたい充足感や達成感を得ているのです。
長年ボランティアを取りまとめる事務局の杉澤美津枝さん
常勝軍団とボランティア
あなたもボランティアに参加してみませんか?
常勝軍団たる所以が、ボランティアというバイプレーヤーの存在からも垣間見られる鹿島アントラーズ。
チームは今年、あと一歩の所で優勝に届きませんでしたが、来年はこの悔しさをバネに更に飛躍する姿を見せてくれるはず。それには一人でも多くの力が必要です。
来シーズンはボランティアスタッフとしてアントラーズの応援をしてみませんか?
そしてここからは、実際に浦和レッズ戦に潜入取材した模様をお届けします!!
ボランティアの1日に密着取材!! (1)
AM9:00 ミーティング
試合開始4時間半前に各リーダーが集合。当日の交通状況、チケットの売れ行き、イベント等の確認をした後、全体ミーティングへ。全員で情報を共有し、「いらっしゃいませ!」「ありがとうございました!」など挨拶の練習を実施しました!
ボランティアの1日に密着取材!! (2)
担当の場所で行うミーティング
黒いキャップはリーダーの印
AM10:00 会場準備
各配置につくと、各リーダーがグループ別ミーティングで、より持ち場に特化した情報を共有。その後は会場準備に。
ゲートスタッフは周辺の清掃、入場口用の机や用具を設置するなど、観客を安全かつスピーディーに迎える準備を全員で進めます。
ボランティアの1日に密着取材!! (3)
PM0:00 ゲート受付
この日の正面ゲートは、なんと1時間で5000人も入場!
スタッフらは瞬時に正しい券種かチェックしながら、スムーズな入場をサポート。
車いすユーザーの観客は「ハンディキャッパー」の担当者が専用の観客席まで丁寧に誘導していました。
試合当日は注目の試合だけあり、沢山の来場者が詰めかけました
サッカーの試合は車椅子の方でも安心して入場
ボランティアの1日に密着取材!! (4)
PM2:00 チケット集計
チケット集計は公式記録や発券率など大事なデータを支える大仕事。
券種別に仕分けしながら、15分ごとに運営本部へ累計数を報告します。慣れた手つきで作業を進める姿は、まさに職人!この日も、試合終了までに無事終了。
お見事です!
ボランティアの1日に密着取材!! (5)
PM4:00 退場案内
一斉に大勢の観客が退場する試合終了後は、入場時に観客から預かったスーツケースやベビーカーなど返却しながら、来場の感謝を込めてお見送り。
その後は各リーダー同士の反省ミーティングで問題点を振り返り、解散。
お疲れ様でした!
帰るサポーターと笑顔で話すボランティアの方
来場した方に感謝の気持ちを込めて挨拶
●こんな仕事もあります!
ホームタウンの小学生がホーム戦を無料観戦できる「キッズパス」の受付も
総合案内所で交通や当日のスケジュール、トイレや入場口の場所などを案内
現場にいるボランティアの声をお届け (1)
阿部さん
元々は埼玉県から引っ越してきて、何か出来ないかと活動を探していた所で出会ったのが、このボランティア。
埼玉県でのドクターがアントラーズのスポーツドクターをやっていたことに繋がりを感じて、始めたのだそう。
試合当日は1番人の出入りが多いゲートを担当。
それは、総入場者の半分は阿部さんが担当しているゲートから入場することからも伺えます。
「実際の試合を観るとドキドキしてしまいます。
ボランティアであれば、勝ち負けにこだわらず応援できるから自分に合っていると思うんです。」
2009年から始めて、今では欠かせない存在として活躍中!
現場にいるボランティアの声をお届け (2)
中谷さん
なんと試合当日は、ボランティアを始めて3回目!
知り合いの誘いで始めたのがきっかけだそうです。
主な仕事はゲートでのチケットもぎりやチケット集計。
やっていて大変なことは、瞬時にチケットの種類を見分けること。間違えると席にたどり着けないお客さんが出てくるためプレッシャーもあると教えてくれました。
仕事をしながら、裏でラジオをかけて試合の模様を随時チェックしているそうです。
「仕事も楽しいですが、色々な人と触れ合えるのも魅力の1つです!」
元々ボランティア好きがきっかけで、アントラーズでも始めたのだとか。
現場にいるボランティアの声をお届け (3)
島﨑さん
Jリーグ開幕の93年から始めて、勤続25年の島崎さん!
ボランティアを始めたのは、Jリーグ発足時に参加募集を見たことから。
草サッカーチームの仲間と共に参加していましたが、気付くと仲間がいなくなっても自然と続いて今に至るのだとか。
ボランティアの最中に楽しいのは、ゴールの歓声を聞くこと。
負けると疲れが倍になり、勝つと疲れが吹き飛ぶのだそう。
「アントラーズが好きだという思いを皆が共有できているのが楽しいです。
つらいことや大変なことよりも楽しさが勝つんです。」
Jリーグ開幕の93年から始めて、なんと勤続25年!
スポーツボランティア募集中!
詳細はコチラ
現在、ボランティアスタッフ募集中です!
申込方法など詳しくは鹿島アントラーズ公式HP、ASVのFacebookページも開設しています!
TEL:080-6537-6800
(担当:鹿島アントラーズ スポーツボランティア事務局 杉澤)