板谷波山記念館(イタヤハザンキネンカン)
日本陶芸界の巨匠、板谷波山の貴重な作品や資料を伝える記念館
口コミ・評価一覧
板谷波山記念館
当館は、日本の陶芸家として初めて文化勲章を受章した板谷波山の足跡を伝えるため、昭和55年(1980年)波山の生家敷地内に開館しました。
板谷波山(本名は板谷嘉七)は旧下館市に生まれ、東京美術学校(現・東京芸術大学)を卒業。昭和28年(1953年)には...
メタボンさん
投稿日:2022年06月19日
現在開催中の陶聖・板谷波山の展覧会「生誕150年記念 板谷波山の陶芸~麗しき作品と生涯~」の一会場として、土曜午後に初訪問しました。こちらは波山の生家(県史跡)を中心として、作品展示館と東京田端にあった工房・窯などを移築した工房から成っています。展覧会中のため、かなりの見学者が来訪していました。生家は醤油醸造や雑貨等を扱い、下館藩御用達の有力商家だったようです。江戸中期頃の商家の様子を良く伝えています。台所や風呂場もあって往時の生活が想像できます。工房には、東京から移築された家族総出で造り上げた三方焚口倒焔式丸窯が復元されており、その特異な構造が興味深いです。製作に重要なろくろや作業台、作業着なども展示されています。また気に入らない作品は惜しげもなく叩き壊す波山の完璧主義は怖いくらいです。作品展示館には故郷で80歳を迎えたご老人に長寿祝いとして贈った「鳩杖」、また戦没した郷土戦士へ贈った観音像が展示されており、故郷に対する波山の並々ならぬ思いに感動しました。
※口コミは訪問当時の情報であるため、実際と異なる場合がございますのでご了承ください。