毎年11月の「児童虐待防止推進月間」に開催されている「子どもを守ろう!オレンジリボンたすきリレー」が今年で10回目を迎えました。参加した関係者約300名は、児童虐待を未然に防ぐ重要性を訴えかけました。
オレンジリボンのたすきをつないで
児童虐待防止の大切さを伝える
子どもの虐待防止に対して市民の関心を高め、各自治体や機関、関連する分野で協働して大切さを訴える「子どもを守ろう!オレンジリボンたすきリレー2022」が11月4日に実施されました。
節目となる10回目を迎えた今回は、県北、県南、県西、鹿行の4コースに参加した17市町村の児童養護施設、各自治体の子ども課、学校関係者約300名がオレンジ色のたすきをつないで茨城県庁までリレーをしました。
児童養護施設窓愛園の理事長で実行委員会の上方仁さんは「子どもは地域の宝。親だけが子どもの養育の責任を負わされるのではなく、昔のように社会みんなで子どもを守り、育てましょう」と呼び掛けていました。
オレンジリボンたすきリレー実行委員会 代表
上方 仁さん
189を一つの文化として
社会に根付かせよう!
昨年は全国で20万7000件余りの過去最多となる児童虐待相談が寄せられています。茨城県も児童虐待相談件数が毎年最多を更新していますが、これは社会認知度が向上した結果だと、茨城県青少年家庭課の今泉達夫課長は語ります。
「県民の皆さんの児童虐待に対する意識が高まり、今まで水面下だったものが見える化できてきた証。児童虐待は終わりなき戦いです。県として様々な虐待防止体制を強化し、189を一つの文化として社会に根付かせる啓蒙活動を続けていきます」と強調します。
児童虐待を防止するには、一人ひとりが近所、買い物先などで全ての子どもを気にかけることから始まります。「もしかして?」と思ったらすぐ189に電話し、一つでも多くの虐待を防ぎましょう。
茨城県青少年家庭課 課長
今泉 達夫さん