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県西3市の消防署に聞く!被害を減らすために私たちが出来ること!!

関東・東北豪雨からまもなく一年! 「防災」から「減災」へ!

昨年9月の「関東・東北豪雨」からまもなく1年。身近なところで発生した甚大な自然災害は、私たちの意識変化にも大きな影響を与えました。
今回は9月1日の防災の日をきっかけに、「災害が発生したとき、少しでも被害を減らすために私たちが出来ること」に着目し、災害現場のプロである各地域の消防署職員の皆さま、災害救援ボランティアの方からのアドバイスをお届けいたします。

(※内容は2016年8月25日時点のものです)

筑西消防署

火災や災害現場において、当事者になったときどうするべきか

突然の被害に遭ったとき、気が動転してしまい私たちの声が届かなくなってしまうことも多くあります。安全に救助を行うのには皆様の協力も必要ですので、まずは落ち着いてください。自宅が火災や倒壊などの被害に遭ってしまったとき、一度は避難をしても大切なものを取りに戻ろうとする方がいますが、災害現場に安全な場所はありません。自分の命、家族の命を第一に考えてください。関東・東北豪雨のときにも、川沿いの地区に避難勧告が出ているにも関わらず「うちは大丈夫」と自宅に留まり、孤立してしまった方を救助しにいくという場面も多くありました。妊婦さんや赤ちゃん、ケガや病気をされている方、ご高齢者がいるご家庭の場合、前日のうちから避難するというのも有効です。「ひとごと」ではなく「わがこと」としてとらえることが、自分や大切な家族を守る第一歩です。

【筑西消防署】 特別救助隊副隊長・消防司令補:來栖成美さん

【筑西消防署】 ◎住所/筑西市直井1076 ◎電話番号/0296-20-0119

結城消防署

【結城消防署】 特別救助隊隊長・消防司令:堀江貢一さん

【結城消防署】◎住所/結城市みどり町2-3 ◎電話番号/0296-32-5145

本当に必要な人に助けを、自分本位になっていないか、行動する前に考えよう!

「交通手段がない」「どこの病院に行けばよいか分からない」「病院で待つのがいやだから」といった理由での救急車要請が社会問題化しています。中には「蚊に刺されてかゆい」「靴擦れが痛い」など、当人にとっては大きな問題だとしても、その裏で重篤な方からの要請が重なってしまうと、最悪の場合、命に関わってしまう可能性もあります。救急車の台数には限りがあります。本当に必要な方のために、適正な要請とご協力をお願いいたします。救急車を呼ぶべきか迷ったときには「救急相談センター#7119」をご利用ください。また、火災などを知らせる防災無線が流れたとき、発生場所を知るために消防署に電話を掛けてくる方もいますが、電話回線をふさぐことで緊急連絡が届かなくなったり、他の消防署からの応援要請なども聞き漏らしてしまい、被害拡大の原因になってしまいます。そういう場合には、「筑西広域消防本部テレフォンサービス☎0296-25-0111」もぜひご活用ください。

下妻消防署

家族だけでなく職場、学校など、地域ぐるみで災害に備えよう

消防署では、災害から身を守るための取り組みも行っています。小中学校や事業所での避難訓練への立ち会い指導はもちろん、事業所や建物における防火上の安全性や消防設備の設置に関しての審査・検査を行い、その結果に基づく指導も行っています。基本的な避難行動や経路の確保、自治体ごとに発表しているハザードマップの周知など、その内容は様々。万一の事態に備えて、市民からなる消防団や自主防災組織と連携をとることで、防災に対する意識を高めるための活動をしています。
 家族ごと、職場ごと、地域ごとそれぞれのコミュニティで話し合い、確認を行うことは、防災に対する意識を高める上でとても重要です。消防署では出動要請があった場合、迅速に現場に駆けつけていますが、大災害発生時には道路の寸断、建物の倒壊などで到着に時間がかかる場合もあります。非常事態において1分1秒を争う現場では「自分の身は自分で守る」その意識を持つ事を基本に地域住民同士の協力も必要不可欠なのです。

【下妻消防署】特別救助隊副隊長・消防司令補:荒川靖さん

【下妻消防署】◎住所/下妻市本城町2-22 ◎電話番号/0296-43-1551

自分でできる日頃の備えや地域ボランティアのはたらき

非常持ち出しグッズの意味

防災セットとして販売されているものの他、それぞれの家庭に合った生活用品のストックを用意しているご家庭も多いのではないでしょうか?でも、買って一安心♪となり、押し入れの奥や取り出しにくい場所にしまっておくのはダメ。玄関先など、日頃から目につく場所に置いて意識しておくことが重要です。

あると便利!食品用ラップフィルム食品の保存だけでなく、節水、防寒、応急手当てとさまざまなことに使えます。
平成28年4月に発生した熊本地震でも、製品メーカーが被災地へ10万本の寄贈で話題になりました。身近な生活用品の使い方に注目です。

【具体例】
シーン1. 食事
お皿やスプーンなどを包んで使用。食後はラップを外して捨てるだけなので、洗浄の必要がなく節水になります。

シーン2. ケガの手当て
出血を伴う傷口を覆っておけば、絆創膏や包帯の代用にもなります。傷口が乾燥することがないのでかさぶたができず、治りも早いのが特長です。

シーン3. 防寒対策に
新聞紙を3枚ほど体に巻き、その上からラップでぐるりと巻き付けると簡易的な防寒着にも。

結城市災害救援ボランティア連絡会・会長:鈴木勇さん

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